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もしかして頻尿? トイレが近いお悩みの原因と対策

更新日:2022年5月23日

もしかして頻尿? トイレが近いお悩みの原因と対策

トイレが近くなったと感じたことはありますか? 原因と対策がわからず悩んでいませんか?

トイレが近い日が続くと「これって頻尿?」と心配になることも。一日に何度もトイレに行っていると、それが不安で外出が億劫になってしまうこともあります。「トイレが近い」という悩みの原因と、その対策について解説します。

この頃トイレが近い、これって頻尿なの?

「あれ? 最近、トイレが近い?」と思うけど、これって頻尿なの?
「あれ? 最近、トイレが近い?」と思うけど、これって頻尿なの?

「もしかして頻尿なのかな」と心配に思っている人は多いかもしれません。一日にどれくらいトイレに行くと頻尿なのでしょう? 頻尿は心配な症状なのかも気になります。

一日に8回以上のトイレが一つの目安

一般的に、朝起きてから寝るまでの一日で排尿回数が8回以上の場合を「頻尿」といいます。

ただし、トイレへ行く回数は人によってまちまち。一日に何回もトイレへに行ったからといって、すべてが異常だというわけではありません。「一日に8回以上トイレへ行く」ということも、あくまで一つの目安です。

一般的には、8回以上が目安ですが…
一般的には、8回以上が目安ですが…

頻尿の陰に隠れている病気にはどんなものがある?何科にかかればいい?

とはいえ、病気が隠れている場合もあります。
とはいえ、病気が隠れている場合もあります。

トイレの回数が増える頻尿には、どんな病気が隠れているのでしょうか?

尿が充分溜まっていないのに勝手に膀胱が収縮して、トイレに何回も行ってしまう「過活動膀胱」は、日本でも罹患する人が多い病気です。
「前立腺肥大症」が、過活動膀胱や残尿・頻尿の原因になる場合もあります。
「糖尿病」でも残尿(排尿後も膀胱に尿が残る状態)から頻尿になることも。
また、膀胱炎や前立腺炎などの尿路感染による頻尿もあれば、「子宮筋腫」など膀胱が圧迫されて頻尿に繋がる場合もあります。

痛みを感じたり、尿が多量だとか、夜中に何度もトイレに起きるなど、頻尿とともに気になる症状があるようなら、泌尿器科を受診することをおすすめします。

他に気になる症状はないけれど、なんとなくトイレが近くて困っているのであれば、他に原因があるかもしれません。
病気でなくてもトイレが近くなる場合もあるんです。

どんな原因でトイレが近くなるのか、解説していきます。

トイレが近くなる 原因その1 冬に限らず、身体が寒い!

トイレが近くなる原因に「寒さ」があります。寒い冬だけでなく、身体が冷えると寒いと感じて、トイレに行きたくなる人は多いですよね。それはなぜなのでしょう。

汗をかかないことがその理由

寒いと汗をかきにくくなることが、理由の一つ。

体温を調節するために人間は汗をかきますが、冬は気温が低く、汗をかきにくくなります。発汗しない分、体内の水分は尿になり量も増えるので、トイレが近くなると考えられます。

汗をかかない分、トイレが近くなることも
汗をかかない分、トイレが近くなることも

冷え性などの身体の冷えなどからも

もう一つの理由が、冷え性などの身体の冷えです。
夏に冷房の効きすぎた部屋に長時間いると、トイレに行きたくなりますよね。
尿意を感じてトイレに行ったのに尿の量は少なかった、という経験はありませんか?

個人差はありますが、身体の冷えが膀胱を刺激して尿意につながります。

体が冷えると血行悪くなり自律神経が乱れることもあります。
排尿には、自律神経の交感神経(膀胱をやわらかくし、尿道括約筋をしめて、尿をため、出ないようにする)と副交感神経(膀胱を収縮させ、尿道括約筋をゆるめて排尿させる)が大きく関わっています。

実は人間以外の動物も、身体が冷えると頻尿になるという実験結果もあります
参照:『冷えるとなぜトイレが近いのか?』石塚 修 著

身体が冷えてしまうことで、膀胱が勘違いしてしまう
身体が冷えてしまうことで、膀胱が勘違いしてしまう

トイレが近くなる 原因その2 加齢

年齢とともにトイレが近くなった…という人もいます。

膀胱も加齢とともに柔軟さが落ちてきて、風船のように膨らんでためられる尿の量が減っていきます。それにともなってどうしても若い頃に比べて、トイレが近くなります。

さらに、女性、男性それぞれに加齢に伴うトイレのお悩みが出てきます。

女性の場合、骨盤底筋群の筋力低下

女性の場合、尿道括約筋を含む骨盤底筋群のゆるみが、トイレが近くなる一つの理由になります。

出産は骨盤底筋を大きく引き伸ばしますし、女性の体は骨盤底筋群で多くの臓器を支えています。

輪ゴムを想像してみてください。
思いっきり引っ張ったあとは緩くなってしまいますし、それほど強い力をかけていなくても、長期間ひっぱった状態が続ていれば、やはり緩くなってしまいます。それと同じです。

若い世代でも、座りっぱなしや立ちっぱなしなど同じ姿勢が長時間続いたり、運動不足でも起こります。

そのままにしておくと、骨盤底筋群が年齢とともにゆるくなり、重いものをもったり、くしゃみをしたり、一時的にお腹に強い圧力がかかった時に、尿道括約筋が尿道を締めきれず、尿漏れにつながってしまいます。

尿漏れが気になって、こまめにトイレに通ってしまいます。

適度な運動は大切です
適度な運動は大切です

男性の、キレが悪い、残尿感

男性の場合、加齢に伴って残尿感などの不快を訴える人も増えます。加齢とともに前立腺が大きくなることで、尿道が圧迫されるからです。

ほかには、夜中に何度もトイレにいく夜間頻尿や、尿が出るまでに時間がかかる、勢いの低下、尿のキレが悪い「排尿後尿滴下」などが泌尿器のお悩みとして多く聞かれます。

キレの悪さが気になります
キレの悪さが気になります

若いのに近い。考えられる原因その3 ストレスなどの心因性のもの

頻尿は、実は年齢に関係なく起こる症状。ストレスが頻尿につながることもあります。
頻尿は、実は年齢に関係なく起こる症状。ストレスが頻尿につながることもあります。

年齢に関係なく、若い世代でもトイレが近いと悩む人もいます。

その原因はストレスかもしれません。
尿の量にも問題がなく、膀胱や尿道の病気でもない、原因の明らかでない頻尿の中に心因性頻尿と呼ばれるものがあります。

膀胱の尿をためる・出すという機能は、脳や脊髄をはじめとした神経が複雑に関与しています。
精神的なプレッシャーや緊張、仕事・家事・育児での肉体疲労から、トイレが近くなってしまう、あるいは気になってそれがまたストレスになるという状態です。

心因性頻尿の場合、眠っているときや集中しているときには症状はありません。

夜中に何度もトイレに目が覚める、痛みがあったり、別の症状もあるなどの場合は、膀胱のコントロールがしづらい過活動膀胱や他の病気の可能性もあるので、きちんと医師に相談することをおすすめします。

その生活習慣が原因かも? お酒、コーヒーなどの飲み物

トイレが近くなるのが嫌だから、あるいはトイレの回数を減らそうと、水分摂取を制限してしまうと腎機能が低下する恐れもあります。

ただ水分の摂取を控えるのでなく、生活習慣を見直すことの方が大切です。
お酒、コーヒーの飲み過ぎなどもトイレの回数と関係しているんです。

コーヒーなどのカフェイン摂取は、利尿作用あり

コーヒーや紅茶、緑茶にはカフェインが含まれています。

カフェインには利尿作用があります。
頻尿が気になるときは、ノンカフェイン飲料に切り替えてみましょう。

長時間のお出かけ時や就寝前は、水や白湯を飲む方が良いでしょう。

カフェインには利尿作用もあります
カフェインには利尿作用もあります

アルコールは、知らないうちに水分の摂取過剰に

ついつい進んでしまうお酒。

実は、アルコールにも利尿作用があります。ビールを飲むとトイレが近くなりますよね。加えて、アルコールを分解するためには水分が必要です。そのため体内の水分が奪われるので喉が渇き、過剰に水分を摂取することにもなります。

頻尿が気になる方は、お酒の量を抑えてみてはいかがでしょう。

あくまで適量で
あくまで適量で

女性特有の原因 妊娠

頻尿が病気のサインである場合も、そうでない場合もありますが、女性ならではの身体の変化、妊娠時もトイレが近くなります。

生理・妊娠によって、トイレが近くなることも

トイレが近いと感じることに、女性特有の原因も考えられます。妊娠です。

妊娠によって腎機能が活発になり、物理的にも子宮が大きくなることで膀胱が圧迫されてトイレが近くなります。

妊娠後期ともなると立ったり座ったりも大きいお腹を抱えて大変になりますが、トイレに行く回数を減らしたいからと、水分の摂取を控えることは母体にも赤ちゃんにも良くありません。食事の塩分を控えめにするなど、過剰に水分を摂らないようにするくらいにしておきましょう。

女性ホルモンの働きで近くなることも
女性ホルモンの働きで近くなることも

トイレが気にならなくなるために、今日からできる対策は?

トイレに行く回数があまり多いと、日常生活でもちょっと気になります。
トイレに行く回数があまり多いと、日常生活でもちょっと気になります。

病気でなくても頻尿になることがあるとわかったものの、一日に何度もトイレに行かなくちゃいけないのは、ちょっと大変。自分でできる対策はあるのでしょうか。

生活習慣を改める

まずは、生活習慣を見直してみましょう。

先に述べた、カフェインやアルコールの摂取を見直すとともに、食事では、その味付けにも注意。特に夕食では塩分を控え目にするよう心がけましょう。喉がかわくと水分を多く摂ってしまうためです。

さらに、身体を冷やさないようにすることも大切です。

リラックスできる時間をつくる

ストレス、緊張を和らげる時間も作りましょう。尿意を感じて不安になると、トイレのことばかり考えてさらに尿意が増すこともあります。

緊張していても、お腹を温めながら「大丈夫」「いつでもトイレに行ける」とイメージして、自分を安心させるなど、気持ちに余裕を持ち、リラックスできる方法を探してみましょう。

適度な運動、骨盤底筋群トレーニングは大切

適度な運動も大切です。骨盤底筋群トレーニングで、膀胱や子宮をしっかり支えられるようになると、尿意のコントロールにもつながります。ウォーキングやスクワットなどの軽い運動を続けるようにしましょう。

なかでもお尻を引き締めるトレーニングは、簡単でどんな態勢でもできるためおすすめです。お尻を締めて10~30秒数えるだけ。一日何度もおこなって、毎日続けるようにすると骨盤底筋群は鍛えられますよ。

他にも気になる症状があったら、病院に

頻尿がすべて病気というわけではありません。生活習慣の見直しやトレーニングで改善が期待できることもあります。

ただし、病気が原因で頻尿の症状が出ている場合もあるので、他に気になる症状があるときは、迷わず医師に相談しましょう。

トイレの回数がまだ心配なうちは、心強いアイテムを使って安心して過ごしましょう

生活習慣の見直しや運動、骨盤底筋群のトレーニングをしながらも、トイレの心配を解消してくれるアイテムをつかえば、お出かけも安心。もしものときをケアしてくれるアイテムや、トレーニングをサポートしてくれるアイテムを紹介します。

どきっとの後、ほっとする尿漏れケアパンツ

もしものときのケアパンツも、周りに気付かれないものがいいですよね。
セシールの尿漏れケアパンツは、吸水布に消臭加工がされ、横漏れ防止機能付き。マチも身生地と同色で目立ちません。ウエストの幅広レースが締め付けやくいこみを軽減、綿混素材で軽く爽やかな履き心地です。

吸水パッドがずれない、安心の専用ショーツ

加齢とともに「心配」という女性が増える、尿もれ。普通のショーツで吸水パッドを使うと、ずれが心配だけど、専用のショーツはデザインが…というお悩みも。

セシールの尿取りパッド専用ショーツは、尿もれ対策ショーツに見えないエレガントなデザイン。表面をドライに保つパイル仕上げ、保水性の高い層、もれをガードする防水層の3層構造で安心です。使い捨ての尿取りパッドを使って着用するタイプで、初めての方でも使いやすくおすすめです。

骨盤底筋をサポートしてくれるショーツも

骨盤底筋のトレーニングを始めたけどまだ不安、という方には、骨盤底筋をサポートしてくれるショーツがおすすめ。

心地よく引き締めながら骨盤底筋をサポートします。見た目は普通のガードルでも、不安なデリケートゾーンをキュッとサポート!

男性用もあります!尿染み対応トランクス

男性の尿もれのお悩みも、セシールのトランクスがしっかり対策。

尿を吸収する吸水加工・染みだしにくい防水加工で、尿染みを軽減。消臭効果もあり、気になるニオイの悩みを解消します。また、ハンモックのように内蔵された立体的なサポーターが快適にフィットするので、サポートしながら安定感もあります。

心配ごとにさよならして、毎日を楽しもう

頻尿や尿もれは、誰もが心配になる現象。気になることは医師に相談、病気が原因でないなら、あなたに合う生活習慣の見直しやトレーニング、アイテムを活用した対策で、毎日を安心して暮らして、人生を大いに楽しみましょう!

※記事内容については
 おとなとこどもの仙川泌尿器科 医学博士 上杉 達也 先生に監修いただきました。

(文/セシール編集部)

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