カーテンの洗濯方法 自宅の洗濯機での洗い方とポイント
更新日:2025年1月17日

部屋の印象を決めるカーテン。一年中つり下げた状態なので、空気中のホコリやチリで汚れてしまうものです。自宅の洗濯機を使った洗い方や、干し方などのポイントをおさえて、カーテンをきれいに保ちましょう。
カーテンの洗濯頻度はどのくらい?
「カーテンって自宅で洗えるの?」「どのくらいの頻度で洗濯すればいいの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
カーテンは見た目以上に汚れていることもあるため、定期的なメンテナンスが必要です。
年に1~3回 種類によって分ける
洗う頻度は、カーテンの種類によって分けるとよいでしょう。
レースは年に2回ほど、厚手の遮光やロールカーテン、シェードカーテンなどは年に1回は洗うのが理想です。
住んでいる環境やライフスタイルに合わせて、洗濯する回数を調節しましょう。
また、洗濯におすすめのシーズンは、湿度が低く、晴れの日が続いている時期。乾きやすさが重要です。
花粉が飛ぶ期間のあとや、梅雨入りの前、秋晴れや大掃除のときなど、季節の変わり目をめやすに洗ってみてください。
洗濯したことがない、面倒くさい? でも、カーテンは結構汚れている
衣類などに比べ、カーテンは取りはずす手間もあり、洗ったことがないという方もいるかもしれません。
しかし、一見きれいなカーテンでも、空気中のホコリやチリで汚れていたり、料理のニオイや生活臭がついたりしています。
冬場は窓に結露が発生し、レースカーテンが水滴でガラスに貼りつきやすくなります。水分によってカビが繁殖し、黒ずみが出ることも。
カビはそのままにしておくと健康被害にもつながるため、発見したら早めに汚れを落とすことが大切です。
洗濯方法は?
カーテンの洗濯をプロに任せたい方やカーテンにドライマークや水洗い不可の素材表示がある場合には、
クリーニングがおすすめです。利用する際はクリーニング店に仕上がりの日数や集配サービス、費用などを確認しておきましょう。
コインランドリーは、家庭用よりも洗濯機の容量が大きいため、複数のカーテンを一度に洗えます。
しかし、コインランドリーが家の近くにないと利用しにくいかもしれません。
自宅でカーテンを洗う場合は、手洗いまたは洗濯機を利用します。
手洗いするメリットは、洗濯機よりもやさしく洗えて生地が傷みにくい点です。ただし、大きいサイズのカーテンは洗う作業自体が大変です。
洗濯機を使えば、レースカーテンをまとめて洗ったり、大きいサイズのものも洗ったりできます。
ここからはカーテンを自宅の洗濯機で洗う手順をみていきましょう。
洗濯の手順1) 下準備
カーテンをきれいに洗うためには、洗濯前の下準備が大切です。
洗濯表示を確認
まず、カーテンの洗濯表示タグを見て、洗い方をチェックしましょう。
左図のように容器に手を入れているものは手洗い可能なもの、数字が記載されているものは洗濯機処理可能のものになります。容器下部に棒線があるものは弱い水流での処理の指示、1本線と2本線があり、2本線のほうが、より弱い水流での処理が必要となります。
Pマーク、Fマークはドライクリーニング可能のマーク。
Wにバツ印があるときは水洗い(ウェットクリーニング)できません。
洗濯マークについては、こちらの記事も参照してください。
「保存版・新しくなった洗濯表示、完璧マスター。ドライ、手洗いの新マークはこれ!」

まずは洗濯表示を確認
ホコリをとりはらう
洗濯する前に、カーテンについているホコリをブラシや掃除機で取り除きましょう。
このひと手間で洗濯槽へのホコリの持ち込みを防げます。
掃除機を使う際は、ブラシ専用ノズルを使うと作業が楽です。素材によっては生地を傷めることがあるため、吸引力を調整しながら行ってください。
軽量なモデル1.5kgのコードレスクリーナーは、電源ボタンを押すだけで快適に掃除ができます。付属品のツールを付け替えれば、布団クリーナーやハンディクリーナーとしても使用可能です。長く使用していても吸引力が変わりません。
フックをはずす、ロールカーテン、シェードカーテンは取りはずす
カーテンからホコリを取り除いたらあと、カーテンレールからフックごとレールから取りはずしましょう。
レースや遮光カーテンの場合はカーテンフックをはずします。
ロールカーテン、シェードカーテンは取り扱い説明書を確認のうえ取りはずしてください。

金具類をはずす
カビ、黒ずみは下処理する
カーテンに生えたカビや黒ずみは、部分洗いをして汚れを落としましょう。
まず、表面のカビをブラシでたたくように落とします。次に、カーテンの裏からタオルをあて、中性洗剤をつけた別のブラシでカビ部分をたたきながらタオルに移します。
汚れがひどくて落ちにくい場合は、酸素系漂白剤を使いましょう。ぬるま湯に漂白剤を溶かしてしばらくつけおきし、ゴム手袋をつけてもみ洗いしたあと、洗濯します。一度で汚れが落ちなければ、つけおき洗いと洗濯を繰り返してみてください。
ウールや絹のようなデリケートな繊維の場合、酸素系漂白剤は使えないので重曹を使うとよいでしょう。水1リットルに対して重曹大さじ4杯を入れた重曹水に、カーテンを10分ほどつけおきします。手袋をしてもみ洗いをしたあと、水ですすいでください。
Q)カーテンフックをつけたままで、洗濯できない?

フックが記事を傷めないように内側に2回折りたたんで
手洗いや洗濯機洗いをする際、フックはカーテンからはずすことをおすすめします。つけたまま洗うと、金属のフックがさびてしまったり、フックがひっかかって生地が傷んだりする可能性があるためです。
ただし、プラスチックフックの場合は以下の方法を試してみてもよいでしょう。
1.フックをつけたまま、カーテンを内側に2回折りたたむ。
2.カーテンを蛇腹に折りたたみゴムで留める。
3. 洗濯ネットに入れて洗う。
ドラム式洗濯機の場合はフックが傷み、生地に余分なしわがつくこともあるため、フックをはずしておくのがベターです。
また、カーテンをきれいな状態で長く使うために、フック部分を清潔に保つことも大切です。洗濯のタイミングでフックの汚れをふき取り、破損していれば新しいものと交換しましょう。
カーテン洗濯の手順2) 洗濯機で洗う
洗濯機で洗う際のポイントをおさえておきましょう。
洗うとき時のたたみ方 蛇腹にたたむ
カーテンをプリーツにそって蛇腹に折りたたんだら、縦の長い部分も洗濯機に入る大きさに蛇腹に折りたたみます。
汚れのある部分が、外側を向くようにたたむのがポイントです。
洗濯ネットに入れる
洗濯機に入れる際は、生地のダメージを防ぐために、洗濯ネットに入れて洗います。
洗濯ネットはカーテンをたたんで入れられる、余裕のあるサイズを選びましょう。
毛布や布団などが入る大容量の洗濯ネットがおすすめ。丸く膨らむので、ドラム式の洗濯機やコインランドリーでも使用可能です。左右に引っ張るだけでさっとコンパクトにたためるのも嬉しいポイントです。
何で洗えばいい? 洗剤の選び方
洗濯用洗剤には以下の種類があります。
●液体洗剤
●ジェルボール
●粉末洗剤
●おしゃれ着洗剤
液体洗剤は、水に溶けやすいのですすぎは楽ですが、粉洗剤と比べると洗浄力が劣るものもあります。洗剤が溶けにくい寒い季節や、生地を傷めたくない場合に使うとよいでしょう。
ジェルボールは洗剤を計量する手間が省けて取り扱いが簡単です。ただし、洗剤の量を調整できないため、洗濯の量によってはコスパが悪いともいえるでしょう。
粉末洗剤は弱アルカリ性のものが多く、洗浄力の強さが特徴。皮脂や泥汚れなどに適していますが、寒い時期は洗剤が溶けきれずに衣類に残ってしまうことがあるようです。
おしゃれ着洗剤は、手洗いコースやドライコースといった水流が弱い洗い方でも汚れをしっかり落とすのが特徴。型くずれしやすいものや、縮みやすいものを洗うのに適した洗剤です。
カーテンを洗濯機で洗う際にもおすすめです。おしゃれ着洗剤を使用する際は、蛍光増白剤の入っていない中性洗剤を選ぶようにしましょう。
布団、毛布用のボール型洗剤は、洗濯槽に一緒に入れるだけの手軽さが特徴。柔軟剤入りでふんわりとした仕上がりです。
柔軟剤も使う、でも香りに気を付けて
仕上げに柔軟剤を使うと、花粉やホコリがつきにくくなるといわれています。
しかし、衣類に比べてカーテンは面積が広い分、思っている以上に香りを強く感じる場合があります。柔軟剤を使う際は、使用量を守ることが大切です。
柔軟剤の香りが苦手な方は、無香料のものを使用するとよいでしょう。

タオルや衣類と面積が違うので注意が必要
洗濯のコースは水量多め、弱水流のコースを選ぶ
最近では、家庭で洗濯できるように加工されたカーテンが多いため、洗濯表示を確認して指示通りに洗ってください。
洗濯のコースは、水量は多く水流が弱いコースがおすすめです。
洗濯機によって「弱水流モード」「手洗いコース」「ドライコース」「おしゃれ洗いコース」といったように名称が異なるため、洗濯機の取り扱い説明書もチェックしましょう。

水量とコースをチェック
しわにならないポイントは、脱水はやさしく、短く
カーテンのしわや型崩れを防ぐためにも、脱水はやさしく短めにし、洗濯が終わったら早めに取り出して干します。
Q)ネットなしだと洗濯機で洗えない?
レースカーテンのように軽くて薄い素材を単体で洗うなら、洗濯機で洗うことも可能です。
しかし、カーテン生地を傷めず、しわや型くずれを防ぐには、洗濯ネットやキャップの使用がおすすめです。
適したサイズの洗濯ネットなどがない場合には、手洗いが安心。多めの水量で軽く押し洗いをするだけでも、全体の汚れは落とせます。
その際、汚れのひどい部分は事前に下洗いしておきましょう。
必要なときにだけ広げて使える折りたたみ式のマルチバスケットは、バケツ代わりとしても使えるのでカーテンの手洗い、つけおき洗いにも使えます。
カーテン洗濯の手順3) フックをつけて干す
洗濯後のカーテンは、フックを取りつけ、カーテンレールにかけて干しましょう。カーテンをカーテンレールにつり下げて、なるべく直射日光のあたらない時間を選んで乾かします。カーテンの下にタオルを敷いておくと、水のしたたりをキャッチして床が濡れません。
厚手のドレープカーテンの場合は、まず屋外で陰干しします。半乾きになったら、カーテンレールにつり下げてください。カーテンレールに干す前に、レール上にたまったホコリや窓の掃除をして、窓をしっかり開けて風の通りをよくすることがポイントです。
気温の低い時期や締め切った状態で干してしまうと、窓が結露していつまでも乾かず、生乾きの状態が続いてしまいます。寒い時期に洗濯する際は、衣類乾燥機や除湿器などを活用して乾かしましょう。
カーテンが水分を吸って重いので、背伸びをしてかけていると余計な重さでカーテンレールに負担がかかります。無理せず踏み台などをつかってかけてあげましょう。
物干しで干すときは、M字で陰干し
水を吸って重くなっているカーテンや遮光カーテンなどを干すときは、陰干しがおすすめです。
2本の物干し竿を使ってカーテンがM字型になるようにかけて干すと風通しがよくなり、早く乾くでしょう。
Q) コインランドリーで洗える?

脱水時間を短めに
もちろんコインランドリーでも洗濯できます。
コインランドリーでカーテンを洗う場合も、洗濯ネットに入れてください。洗剤は自宅の洗濯機と同様に中性洗剤、できればおしゃれ着洗剤を使いましょう。
脱水時間を短めに設定し、洗濯が終わったらすぐに持ち帰り干してください。
乾燥機を使用すると、生地が縮んだり傷んだりする可能性があります。
カーテンを自分で洗うメリット
部屋の印象を大きく左右するだけでなく、「よい気を入れて、悪い気を出す」ためのフィルターになるといわれているカーテン。
チリやホコリ、カビなどで汚れていると、見た目だけでなく、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
カーテンを洗濯すれば、部屋が明るくなり空気まできれいに感じ、達成感も味わえるでしょう。
今回紹介した洗濯方法を参考にして、ぜひ自宅で洗ってみてくださいね。
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