保存版・新しくなった洗濯表示、完璧マスター。ドライ、手洗いの新マークはこれ!
更新日:2016年3月29日

数年前から「洗濯表示が変わる」というニュースが流れていたのをご存じですか?
すでに、新しいマークが公示されてはいましたが、実際に改正施行される日にちが決まりました。2016年12月1日より施行され、2017年春夏から徐々に新しいマークと現行のマークの製品が出回り始めるようです。
今まで洗濯表示をちゃんと見ていた人ほど、この改正は戸惑うかもしれません。今から予習しておきましょう。今回は<保存版>です!
今年12月から洗濯表示が全面的に変わります!なぜ?
今回の改正はかなり全面的なものです。見慣れていたマークの形も意味も変わることが多い。なぜ、今改正することになったのでしょうか?
今まで、日本の洗濯表示はこの国独自の洗濯習慣に合わせて、国内でのみ通用する独自の基準を使用していました。これはJIS規格に基づくものです。
そのため海外の製品はいったん日本の基準の洗濯表示タグをつけ直すことになっていました。
今回の改正は、国際規格であるISO3758と日本のJISを統一することが目的で、そのため今後は海外のものもそのままのタグで国内に流通することになります。
この新しい洗濯表示は国際規格と共通の内容を持った新JIS規格となります。
注意!! 記号が変わっただけではなく、その内容も変わった
今まで「手洗イ」と文字が入っていたものが、手が差し込まれる図に変わったというような記号の変化だけではなく、そもそもの製品の品質試験方法が変わって、意味する内容も変わっています。
「この新しい表示は前のこの表示と同じ意味ね」と思わないで、新しい表示を覚え直した方がよいようです。

表示内容は意味も変わっています
どこが変わるの? 新洗濯表示
今まで6分類22種類だった表示が、7分類41種類になります。
図にあるように、今までの分類は以下の通りでした。
・洗い方(7種類)
・塩素漂白の可否(2種類)
・アイロンの掛け方(4種類)
・ドライクリーニング(3種類)
・絞り方(2種類)
・干し方(4種類)
これが、新JIS規格では以下のようになります。
・洗濯処理(14種類)
・漂白処理(3種類)
・タンブル乾燥(3種類)
・自然乾燥(8種類)
・アイロン仕上げ(4種類)
・ドライクリーニング(5種類)
・ウエットクリーニング(4種類)
よりきめ細かい表示になります。
また、今までは「記号の表す洗い方をお奨めする」という指示情報でしたが、「回復不可能な損傷を起こさない最も厳しい処理・操作に関する情報を提供する」という上限情報に変わります。つまり、その記号の条件もしくはそれよりも弱い条件で洗うという考え方に変わります。
追加される洗濯表示はこれ!
漂白については「酸素系漂白剤」の表示。
干し方については「濡れ干し乾燥(ドリップドライ)」「タンブル乾燥」の表示。
そして、業者によるウエットクリーニングについての表示が増えました。
その一方で、絞るマークに「ヨワク」と記載されたもの、洗濯洗剤の「中性」、アイロン時の当て布のマークなどはなくなり、これらは、付記されるようになるそうです。
また、記号は省略されることがありますが、省略されている場合は、一番条件の厳しい扱い方をしても問題ない場合とされているので、つまり、気にしなくてもいいということになります。

追加されるマークと廃止されるマークがあります
覚えてしまえば、輸入ブランドファッションの洗濯にも迷わない
新JIS規格により海外と共通のマークになったので、これを把握すれば海外で買い物をしたときや、海外製品を買ったときにも自宅での洗濯やクリーニングに迷わなくてすみます。
現行JISマークでは一部に日本語表記もありましたが、新JISではマークだけで理解するようになっています。ちょっと不安な気もしますが、覚えてしまえば逆に理解しやすいとも言えます。

輸入ブランドの洗濯にも迷わない
クリーニングに出す際の表示が加わった
現行JISでもクリーニング店に出す際の表示はありました。
新JISでのクリーニング店への表示は、今までの表示が「こうした衣類はクリーニング店へ任せること」という意味合いだったのに比べ、「クリーニング店ではこのように洗うこと」と、お店への指示も含まれています。
逆に言えば、クリーニング店での処置についても表示をつける側が責任と根拠をもってラベルをつけるということでもあります。
新しい洗濯表示 新JIS規格の表示を見ていこう
それでは、新しい洗濯表示を具体的に見ていきましょう。
新JIS規格による洗濯表示は
図のように、「家庭洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン」「クリーニング」に大きく大別され、それに、線であらわす強弱(線が多いほど、扱いがデリケートに)、点であらわすアイロン温度や、禁止マークや数字を組み合わせたものが、新しい記号の基本になります。
いくつか例をあげてみていきましょう。

基本はこの組み合わせ
洗濯機も手洗いも一つに 洗い方の表示
今まで洗濯機と洗濯おけのマークだったものが、洗濯おけに統一されます。
手洗いは、洗濯おけに手が差し込まれているイラストになります。
例えば、左下の表示は
最高洗濯温度:40℃
洗濯機の操作:弱く
すすぎ:弱く
遠心脱水:弱く
になります。
洗濯おけの下に線が引いてあったら、洗濯、すすぎ、脱水など洗濯にかかわる操作は全て、弱めで実施する必要があります。
手洗いは右下のマーク。このマークで、「液温40℃を限度、手洗い」という内容を表すことになります
今後は、この洗濯おけが出てきたら、家庭で洗える、という意味だと理解しましょう。

洗濯機とおけ、が一つに
三角フラスコが三角だけに、 漂泊の表示
フラスコ型マークは廃止。三角形になります。
また、酸素系漂白の表示が追加されました。

斜線で表示される、酸素系漂白剤OK
乾燥は四角。タンブル乾燥も加わって種類が倍に
4個だった表示が8個に増えました。
衣類を表現したマークはなくなり、四角で表現されています。
付加記号の縦線は「吊り干し」で、2本になると「濡れたまま吊り干し」となります。
横線は「平干し」です。2本になると「濡れたまま平干し」です。
四角の左肩に入る斜線は「陰干し」を表しています。
タンブル乾燥は、四角の中に丸。さらにその中のドットは、乾燥機温度を示しています。ドット2つで80℃まで、ドット1個は60℃までです。

斜線は陰干しと覚えましょう
アイロン温度は、日本語ではなく、ドットで表記
現行記号では日本語で表記されていた温度が、ドットの数で表現されています。
ドット3個が上限200℃、ドット2個上限150℃、ドット1個は上限110℃になります。

むしろ見やすくなったかも
クリーニングマークも、押さえておこう
ドライの表示は日本語表示がなくなり、お店でのクリーニング(商業クリーニング)を表す〇マークの中にPとあるものが現行のドライクリーニング表示となります。
気になるのは、ドライ表示が付いていて今までホームクリーニングできていた衣類は今後も家で洗えるのかどうかと言うことですが、各洗剤メーカーからはまだインフォメーションがないようです。
今までと表示をつけるにあたっての試験内容が異なることもあるので、これについてはメーカーからの情報を待ちましょう。

ドライマークにも強弱のマークが
覚えてしまえば、世界共通
日本語表示がなくなって戸惑いもあるかもしれませんが、覚えてしまえば世界共通になるので安心!
さらに、表記が細かくなり、この表示に従えば取り返しのつかない洗濯ミスがなくなるわけですから、今から予習しておきましょう。
こちらでも新しい情報が入りましたら、更新していきますね。
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