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お通夜、葬式、法事まで 男女別押さえておきたい喪服のマナー

更新日:2024年11月22日

お通夜、葬式、法事まで 男女別押さえておきたい喪服のマナー

お通夜や葬式、法事で着用する喪服。立場やシーンに応じて適切に着用できているか確認しましょう。仕事帰りの服装でお通夜に参列してよいのか、喪主はどんな喪服を着たらよいのか、法事はいつから平服でよいのかなど、弔事の服装のマナーに関するさまざまな疑問について解説します。

喪服とは

喪服とは、冠婚葬祭における「葬」の際に着用する服です。冠婚葬祭全般で着用できる礼服とは異なり、喪服は弔事や仏事以外では着用しません。

喪服の種類

喪服は主に、正喪服・準喪服・略式喪服に分けられます。立場やシーンによってふさわしい装いが異なるため、違いを知り、適切な喪服を選びましょう。正喪服・準喪服・略式喪服の主な違いは上の図のとおりです。
女性の正喪服(洋装)と準喪服はどちらも「ブラックフォーマル」ですが、生地やデザインなどの違いによっても格式が分かれます。

仏事の服装 基本マナー NGポイントは?

お通夜、葬式、法事などの弔事・仏事全般に共通する、服装・マナーのNGポイントはこちらです。

〇 殺生を感じさせるもの
〇 華美な装飾
〇 露出の多いデザイン
〇 香りの強い香水
〇 派手なメイクやネイル

毛皮などはもちろん、ヘビやクロコダイルといった模様から動物の殺生を連想させるものは、フェイク素材でも避けましょう。香水やメイクは控えめにし、ネイルは落とすか手袋で隠します。ただし、お焼香の際は手袋を外すのがマナーです。

告別式、お葬式の服装マナー

葬式では、「喪主と親族は正喪服を着用する」のが正式なマナーとされています。
しかし、高齢化や遠方からの参列などにも考慮し、近年では
1. 喪主のみが正喪服、親族は準喪服
2. 喪主も親族も準喪服を着る
というパターンも珍しくありません。
今回は1のパターンとし、主催者側・参列者側ともに多くの人が着用する準喪服を基準に説明します。

女性の喪服基本のスタイル

〈喪服〉
喪主:正喪服(ブラックフォーマルor黒無地染め抜き五つ紋の着物・黒無地丸帯)
親族・近親者・参列者:準喪服(ブラックフォーマル)
※スカート丈は膝下
※素材や色など、ブラックフォーマルとしてつくられているものであれば昨今ではパンツスタイルも可
※妊娠中は妊婦用の喪服か、光沢や装飾のない黒いワンピース、ヒールのない靴、冷えないようカーディガンなどの黒い羽織を用意しておく

〈アクセサリー〉
ネックレス:
パールやブラックオニキスの一連タイプ
ピアス・イヤリング:パールやブラックオニキスの一粒タイプ
指輪:結婚指輪のみ

〈ヘアメイク〉
ヘア:長さに関わらず、お辞儀やお焼香の際に邪魔になるようであれば基本的にすっきりとまとめる
(ダークカラーのヘアゴム・ピン・バレッタ・シニヨンなどを使用)
メイク:ラメやパールなどのツヤが出るコスメ、濃い色の口紅などは使わず控えめに

〈靴〉
3?5cmローヒールの黒いパンプス(ハイヒール・エナメル、つま先がとがりすぎているデザインなどは避ける)

〈ストッキング〉
無地の黒いストッキング(寒い時期や地域性などにより多少異なるものの、タイツは基本的にNG)

こちらの記事も参照してください。
ここで差がつく! 冠婚葬祭で品良く見せる 40代からのブラックフォーマル着こなし術

男性の喪服基本のスタイル

〈喪服〉
喪主:正喪服(モーニングスーツor紋付羽織はかま)
親族・近親者・参列者:準喪服(ブラックスーツ)
※モーニングコートには黒とグレーのしま模様のパンツを合わせる
※ブラックスーツはダブルでもシングルでもよい

〈ネクタイ〉
黒無地(ネクタイピンはつけない)

ワイシャツ
平織りの白無地でレギュラーカラーorワイドカラー(織柄やカラーボタン、カラーステッチの入ったもの、カフスはNG)
※色柄などが透けないようインナーにも注意(白、ベージュ、グレーなどを着用)

〈アクセサリー〉
結婚指輪のみ。腕時計の着用は問題ないとされているが、派手なデザインやカジュアルなものは避けたほうが良い。スマートウォッチはカジュアルと思われることもあるので要注意。通知オフは必須です。

〈靴〉
光沢のない黒の革靴(内羽根のひも靴、つま先はストレートチップが望ましい)

〈靴下〉
平織りの黒無地(座ったときに肌が見えないよう長めの丈を選ぶ)

スーツの用意がない場合や平服で参列する場合

葬式では、基本的には参列者も準喪服の着用がマナーとされています。
しかし、一部例外として、家族葬への参列の際などに「平服でお越しください」という案内があった場合は、以下のような服装でも参列できます。

女性:ダークカラーで露出が少なく、リボンやフリルなどの華美なデザインでないもの
男性:白いワイシャツにダークカラーのジャケットとパンツ、あるいは地味な色味に黒ネクタイ

子どもの服装、スタイル

中学生や高校生はもちろん、幼稚園児や小学生でも制服がある場合は喪服として着用できます。制服であれば、明るい色合いや柄が入っていても問題ありません

制服がない場合や、やむを得ず乳幼児も参列する場合は、大人の平服と同様に華美なデザインを避け、黒やグレー、白などの落ち着いた色の服装を選びましょう。

お通夜の服装マナー

お通夜でも、喪主・親族は基本的に正喪服または準喪服を着用します。
一方、参列者は「急な訃報に駆けつける」ため、略式喪服(平服)が一般的です。お通夜に準喪服で参列すると、「急な訃報にも関わらず準備ができていた=死を予期していた」といった意味にもとれるためです。
しかし、近年ではお通夜のみに参列するという場合も多く、お通夜で準喪服を着用する人も増えています。風習によって異なる場合もあるため、地域のマナーも尊重しましょう。

参列者は、仕事帰りにそのままでも平気?

ダークカラーのスーツなどは、略式喪服として仕事帰りにそのまま参列できます。
会社の正装である作業服も、作業帽子は脱ぎ、色柄に配慮すれば基本的には参列可能 です。

カジュアルなスタイルで仕事をしている場合は、華美な色や殺生を連想させるデザイン、Tシャツにデニムといったラフすぎる服装は避けましょう。

女性のビジネススーツ、パンツスタイルなどの場合

無地のダークカラースーツ、パンツスタイルやワンピースも略式喪服として許容されています。

ただし、ノースリーブや丈の短いスカート、胸元が大きく開いているものなど、肌の露出が多いデザインはNGです。結婚指輪以外のアクセサリーは外し、髪はすっきりとまとめます。明るい色や光沢があるメイクは控えめに直し、ネイルは落とすか手袋で隠しましょう。

男性のスーツスタイル、カジュアルスタイルの場合

男性も、無地のダークスーツであれば略式喪服として参列可能です。

ただし、カフスやネクタイピンはせず、靴下やネクタイの色が明るい場合は黒いものへ変更します。コンビニエンスストアで購入できる場合もありますが、急な訃報に備えて黒いネクタイと靴下、白いワイシャツなどを会社に常備しておくとより安心です。

カジュアルスタイルの場合は、既述のとおり弔事の場にふさわしくない服装は避けましょう。

法事の服装マナー

法事での服装も、三回忌までは基本的に正喪服や準喪服を着用します。親族以外の服装や、略式喪服(平服)になるタイミングなど、回忌によってどう変わるのか見てみましょう。

施主の場合

弔事における喪主と、法事における施主は、基本的には同じ人が務める場合が多いものです。いずれも主立つ者ということで、施主も三回忌までは正喪服の着用が望ましいとされていますが、近年では準喪服を着用する施主も増えています。

三回忌、七回忌、十三回忌に参加する場合

「三回忌までは葬式の服装と同様」とするのが一般的なため、施主・親族は正喪服、もしくは準喪服を着用します。親族以外も基本的には準喪服ですが、「平服でお越しください」と案内があった場合は略式喪服(平服)での参列も可能です。
七回忌以降は、施主や親族も含め全員が平服に。十三回忌、十七回忌……と回を重ね、三十三回忌で終えるまでに徐々に軽装になっていく流れです。

夏や冬の葬式の場合のポイント

暑い時期の葬式にジャケットは必要か、寒い時期の葬式ではどんなコートを着用したらよいかなど、季節ごとのポイントを見てみましょう。

夏の場合 参列者の服装マナーは?

夏の葬式でも、服装は基本的にはほかの時期と同じです。

男性は、沖縄のように葬儀用かりゆしウェアがあり、半袖のワイシャツでも可としている地域もありますが、肌の露出を抑えるという点から、基本的には長袖のワイシャツと、正装であるジャケットを着用します。

女性は、ワンピースやトップスが五分袖や七分袖などであれば、ボレロやジャケットを脱いでもよいとされています。
ただし、男性同様に正装としてはやはりジャケットを着用したほうがよいため、暑い時期でも会場には持参しましょう。斎場の空調による冷えも防げます。

冬寒い時期のコート ダウンはOK?

礼装用やビジネスコートがおすすめですが、持っていない場合は黒い無地のコートを選びましょう。濃い紺やグレーなどのダークカラーもOKですが、毛皮・ボタンやステッチなどが華美なものはNGです。

昨今では弔事のコートについて寛容になっている傾向もあり、ダッフルコートやダウンコートなどを着ている人も増えています。
しかし、水鳥の毛であるダウンを使用しているコートは、殺生を連想させるものとしてタブー視される可能性もあるため、なるべく正式な装いを心がけましょう。

仏事の持ち物もチェック

仏事のマナーは持ち物も重要です。まだ持ってない、古くなってしまったものがあったら、今一度チェックしておきましょう。

数珠

神道やキリスト教の葬式では不要ですが、仏教の葬式には基本的に数珠を持参します。

弔事の本質は故人を悼み、心を尽くして拝むことです。数珠は必需品ではないものの、弔意を示す仏具としてなるべく用意したほうがよいでしょう。宗派や男女別にさまざまな種類があります。

香典・袱紗

主催者側から「香典辞退の申し出」があった場合を除き、お通夜から告別式までのあいだに香典を持参します。香典の相場は故人との関係性などによって異なり、香典袋の表書きや水引も宗派や用途、地域によってさまざまです。

<表書きの一例>
御霊前…宗派・宗教を問わない
御仏前…四十九日以降の仏式法要
御神前・御玉串料…神道
御ミサ料…キリスト教(カトリック)
御花料…キリスト教(プロテスタント)

香典を包む袱紗(ふくさ)にも、形状や色、模様などが異なるさまざまな種類がありますが、弔事の際には黒やグレーなどの寒色系を選びましょう。

バッグ

女性は黒いシンプルなバッグを持参します。
ほかの小物と同様に、エナメルや金具などの光沢があるものはNGです。

男性は基本的にバッグを持たないのがマナーですが、荷物が多い場合などはクラッチバッグを持ちます。こちらも女性のバッグと同様、素材などに気をつけて選びましょう。

ハンカチ

ハンカチは白か黒で無地のものが適しています。ほかの小物と同様に、明るい色や柄、レースなどの装飾も避けましょう。

サイズが小さいものやタオル地はカジュアルな印象になるため、綿素材のハンカチがおすすめです。絹は一見フォーマルな印象ではありますが、光沢のある素材のためふさわしくないとされています。

その他

お通夜や葬式で手伝いをする際はエプロンを用意します。エプロンもやはり黒や白のシンプルなものを選びましょう。大勢の参列者に対応するため、汚れやほころびがあるものはNGです。
急な弔事の際に慌てないよう、喪服はもちろん、そのほかの小物類も見直しておくとよいでしょう。

最後のお別れに悔いを残さぬように

大切な故人との最後のときだからこそ、服装とマナーはしっかり整えておきたいですね。
幅広い年代の人が参列するお通夜や葬式、そして法事に備え、立場や弔事内容にふさわしい喪服を選びましょう。セシールでは、上品な喪服や小物を数多く取りそろえています。

セシール編集部

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