【決定版】布団のダニ退治をしよう 効果的な駆除・予防対策
更新日:2024年8月2日
ダニはどう駆除する? ダニの弱点を知り、布団に発生してしまったダニを退治&予防する方法を紹介します。
「なんだかかゆい気がする」「花粉症の季節が過ぎても鼻水がとまらない」「子どもがぜんそくになってしまった」。それらの症状は、もしかしたらダニが原因かもしれません。
湿度と温度が上がることで繁殖が活発になるダニ。梅雨から秋口にかけて、特に布団のダニ対策は重要です。毎日眠る布団にはどんなダニが潜んでいるのでしょうか。ダニの性質、退治する方法と予防策、ダニ除けアイテムなどを紹介します。
ダニの繁殖時期と布団にダニが発生する理由
多くのダニは、6〜8月の高温多湿な時期に繁殖のピークを迎えます。しかし、建物の気密性が高い現代では1年を通してダニが繁殖しているといってもよいでしょう。
家の中に潜むダニ。一体どんなダニがどこに生息しているのか、特に布団やベッドに多いのはなぜなのか、気になるダニの性質について解説します。
ダニの種類 目で見える?
ダニを目視で見つけるのは基本的には困難です。例外として、コナダニが大量発生した場合は、白い粉末状のものが動いているように確認できることもあります。
ヒョウダニとコナダニは人を刺しませんが、フンや死骸も含めてアレルゲン物質の原因になります。これらのダニが増えすぎた場合、人を刺すツメダニの増殖も加速させるため注意が必要です。刺されてかゆくなるケースはこのツメダニによるもので、その場合にはすでにヒョウダニやコナダニが大量発生している状態と考えられます。
今回は、ほかのダニと違って1年中生息し、特に布団に多く発生するヒョウダニについて見ていきましょう。
布団にダニが発生してしまう理由とは
ヒョウダニにとって、人の体温や汗で高温多湿になっている布団やベッドは非常に快適で、餌も豊富にある環境です。
住宅などに生息する「屋内塵類ダニ類」のなかで多くの割合を占めるヒョウダニは「チリダニ」とも呼ばれています。主な餌はホコリや人のフケ、アカや汗などです。なんと、これらの有機物がたった1 グラムあるだけで約300匹ものヒョウダニが生息できるとされています。
ダニの弱点はこれ
ダニの弱点は熱と乾燥です。熱をあたえる時間にもよりますが、温度50〜60℃で湿度50〜55%以下の環境では、ダニはほぼ生きられないとされています。
さらに、主な餌となるホコリや人体の汚れなどがない清潔な環境も、ダニの生態にダメージをあたえるでしょう。
今すぐできるダニ退治 駆除方法
目に見えないため気づきにくいかもしれませんが、ダニがまったくいない家はないといわれています。
しかし、鼻炎やぜんそく、刺されたかゆみなどの自覚症状が出るような場合は、すでに多くのダニが繁殖している可能性もあります。ダニ退治の基本を知り、早速対策を始めましょう。
ダニ退治、対策の基本
発生してしまったダニ退治の基本は以下の3ステップです。
1. 熱と乾燥で死滅させる
2. フンや死骸をとる
3. 再発生を予防する
ダニの弱点を踏まえて熱と乾燥で死滅させ、アレルゲンとなるフンや死骸も取り除きます。そして再度ダニが繁殖しないよう餌をなくし、ダニが嫌がるアイテムで寄せつけないことも重要です。
コインランドリ―、布団乾燥機で乾燥させる
布団のダニ退治をするには、50℃以上の熱を20〜30分以上あてる方法が有効です。
天日干しのみでは天候や地域よっては限界があるため、コインランドリーや布団乾燥機を活用しましょう。コインランドリーでは、ダニが一瞬で死滅するとされている60℃で高温乾燥できます。
家庭でこまめに乾燥させたい人には布団乾燥機がおすすめです。コンパクトでも風量は強く、50℃以上に設定できる「ダニ対策コース」が搭載された商品もあります。
掃除機で吸い取る
季節を問わず続く鼻水やくしゃみなどは、実はダニが引き起こしている可能性があります。アレル物質の原因となるフンや死骸は、熱でダニを死滅させたあとはもちろん、普段からこまめに取り除きましょう。布団生地の奥に入り込むと吸い込めないため、ゆっくりと丁寧に吸い取るのがポイントです。
スプレーやシートの効果は?
ダニが再発生した場合に備え、ダニ取りシートの活用もおすすめです。シートにおびき寄せて、乾燥や粘着によって死滅させるタイプなどがあります。殺虫成分が不使用のものも多いため、子どもやペットのいる家庭でも安心です。
綺麗になった布団に新たなダニを寄せつけないアイテムとして、天然ハッカ油やメントールといったダニが嫌う成分を配合した専用スプレーもあります。布団やカーペットにスプレーし、新たなダニの侵入や繁殖を抑制しましょう。
おすすめのダニ対処法は布団を洗濯機で丸洗い
ダニの再発生を防止する方法として、布団の丸洗いも有効です。掃除機で吸いきれなかったフンや死骸を洗い流せるほか、人から出るフケや皮脂汚れといったダニの餌をなくすことで繁殖を抑えられます。定期的に布団を丸洗いして、ダニの居心地が悪くなる清潔な環境を保ちましょう。
洗い方はこちらも参照してください。
「洗い方、お教えします。正しい布団の丸洗いとおすすめ洗える布団」
アイテム別ダニ退治のコツ
ダニが発生しやすい寝具別に、それぞれに適したダニ退治のコツを紹介します。正しい天日干しの方法や、洗えない羽布団の対策なども見てみましょう。
掛け布団
掛け布団には、すでに紹介した布団乾燥機で死滅させ、フンや死骸を掃除機で吸い取る方法が適しています。
天日干しでも、夏の暑い日であれば黒い布団袋に入れて干すことで高温死滅できる可能性もあります。ただし、天日干しをしたあとに布団たたきなどでたたくのは避けましょう。たたいてもダニは除去できないうえ、刺激で細かくなったフンや死骸がより空中に舞いやすくなってしまいます。
天日干しをしたあとはブラシなどでなでるように払い落とし、そのあとしっかりと掃除機で吸い取りましょう。
敷布団・マットレス
敷布団やマットレスの表側は布団乾燥機で対応できますが、裏側を乾燥させるにはなかなか手間がかかります。掛け布団に比べて重さもあるため、乾燥させる頻度が低くなってしまう人も多いかもしれません。
基本的には熱と乾燥が一番有効ですが、難しい場合はダニ除けスプレーやシートが適しています。
マットレスは立てて乾燥させる、外カバーがついている場合はとりはずしてこまめに洗うのも有効です。湿気が多い季節は、敷布団の下に敷くだけで除湿できるマットも併用してみるとよいでしょう。
除湿マットは、カビ対策にもなります。布団のカビ対策はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事
「フローリングに布団でも大丈夫! カビが生えちゃう理由と予防法を大公開!!」
毛布は洗濯できると良い、クリーニングに出しても
毛布もほかの寝具と同様、基本的には熱と乾燥で死滅させ、フンや死骸を吸い取ります。しかし、毛布は繊維が長いため、奥のほうに潜んでいるダニや死骸を吸い取りきれない場合もあります。そのため、定期的にコインランドリーやクリーニングへ出して洗う方法が確実です。
洗濯機で洗える毛布もあるため、自宅でこまめに対策したい人は買い替えも検討してみるとよいかもしれません。
羽毛布団、綿布団はどうする?
羽毛布団や綿布団も基本的には布団乾燥機が有効です。
ただし、設定温度によって素材の劣化や機能低下につながる可能性もあるため、適正温度については使用前に必ず確認してください。
表面の汚れは掃除機で吸い取れますが、丸洗いしたい場合は自宅やコインランドリーでは難しいため、対応しているクリーニング店へお願いしましょう。
もちろん、洗えるものもあります。
自分で洗うのは不安、という方は、布団の買い替えを検討する際に、羽毛布団を含め防ダニ加工が施された寝具を、ぜひチェックしてみてくださいね。
ダニ対策を考えた寝具
毎日できる、ダニ予防
普段から手軽にできるダニ予防のポイントを紹介します。ダニが発生する前から、日々コツコツと対策をしておきましょう。
こまめに乾燥させる
人は寝ている間にコップ1杯ほど(約200cc)の汗をかきます。湿気の多い梅雨や、夏の寝苦しい夜は、さらに布団に染み込む水分量が増えることも。起床直後の布団には体温と湿気がこもっています。すぐにたたんだりしまったりせず、掛け布団や毛布をめくった状態で水分を逃しましょう。
ダニが好む多湿な環境をつくらないためには、冒頭からお伝えしている乾燥が非常に重要です。昼間は天日干しや、室内に置ける布団干しアイテムで乾燥させてください。
カバー類はこまめに洗濯
布団本体よりも手軽に洗えるカバー類は、できるだけこまめに洗濯を。フケや髪の毛、皮脂といったダニが好むものが付着しやすい枕カバーは、特に洗い忘れないようにしましょう。
カバーは比較的コンパクトになるため、50度以上の熱湯でつけおきしてから洗濯するという方法もあります。生地によっては高温で傷みやすいものもあるため事前に確認してから行いましょう。
防ダニ加工の布団を使う
防ダニ加工が施されている布団に変えるのもひとつの方法です。頻繁に干せない敷布団や、自宅では洗えない羽毛布団などは特に、防ダニ加工されているものを選ぶとよいでしょう。サイズや素材の種類、カラー展開も豊富です。
まだ布団を買い替える予定はないという人は、まずは防ダニ加工のベッドパッドやすのこ型吸湿マットなどから取り入れてみてはいかがでしょうか。
誘引剤で集めて、キャッチする
駆除方法でも紹介したダニ取りシートですが、外側から不織布→ウレタン→粘着剤&誘引剤という、3D構造になっているタイプもおすすめです。
ダニが好む黒い素材とにおいでおびき寄せ、内部にある両面粘着部分で閉じ込めます。強力粘着のため、捨てるときにダニが飛び散る心配もありません。寝具はもちろん、カーペットの下やクローゼットでも使えます。
部屋の風通しを良くする
ダニはそもそも清潔な環境が苦手です。部屋が湿気でジメジメとしないようこまめに風を通し、ホコリや髪の毛の汚れがたまらないように日々掃除をすることで繁殖は抑制されます。梅雨などの換気が難しい季節は、エアコンの除湿機能や扇風機・サーキュレーターの風を活用するとよいでしょう。
夏布団、冬布団、しまっていた布団のダニ予防
ダニ予防が必要なのは、普段布団を使用しているときだけではありません。布団をしまうとき、しまっていた布団を使い始めるとき、それぞれ気をつけたいポイントを説明します。
ダニ退治、駆除してから、収納する
使用していた布団をしまうときには、まずは熱と乾燥でダニ退治をして、餌となるフンや死骸を取り除いてから収納してください。汗や汚れが付着したまましまうとシミやカビの原因にもなるうえ、収納場所でダニが繁殖してしまう可能性もあります。できれば丸洗いしてよく乾燥させ、布団の温度が冷めてから収納しましょう。
布団袋 圧縮袋などに入れてしまう
押入れやクローゼットなどの収納場所にもダニがいるかもしれません。収納時には布団専用の収納袋や圧縮袋を使用しましょう。このとき、袋の中に乾燥剤や防ダニ剤も入れるとより安心です。アロマの香りと天然成分でダニを予防し、除湿剤としても機能する優れものもあります。
しっかり干して、乾燥させてから使う
収納していた布団を使い始めるときは、出してすぐ使うのではなく、天日干しや布団乾燥機にかけてから使いましょう。押入れやクローゼットなどは閉じている時間が長い空間です。その中で季節を越している布団は、出したらまずは湿気をとばし、しっかりと乾燥させてください。
清潔で健康的な睡眠をとるために
ダニ退治の基本は熱と乾燥です。退治したあとの寝具は、常にカラリと乾かし清潔にしましょう。布団に湿気をためない工夫とこまめな掃除、対策グッズでダニが住みにくい環境が保てます。湿気や暑さが増す季節は特に、ダニの繁殖を抑えて心地よく眠りましょう。
防ダニ対策寝具はこちら
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